今回は給排水設備工事で大事な圧力テストについて書かせていただきます。
圧力テストについて
設備配管の手順
1.新築工事をする場合、給排水設備工事については、まず上棟する前に屋外配管工事をし、上棟前もしくは
上棟後、内部の床配管を施工します(これは建築の工法によって変わってきます)
2.その後、現場が進んだ状態を見て、2Fへの配管等をして、石膏ボードを貼る前に、水漏れが無いかどうか
接合部の不良がないかどうか、現場全体の給水管及び給湯管に特殊な器具を使い圧力テストをします。
圧力テストをして、漏れがないかどうかを確認しなければなりません。
3.その後、トイレや洗面台・キッチン等を設置接続し、最後に水道メーターから最終の圧力試験をします。
ここでは、一般的な水圧0.3~0.5Mpaの3倍以上にあたる1.75MPAという高圧をかけて、
圧力ゲージが下がらないかどうか、1時間程保持したのち、適正範囲内であれば合格となります。
何故圧力テストが必要か
何故なら、もし圧力テストをせずに室内の仕上げ工事、クロス等完了してから水を通した後に水漏れが発覚して、
もしその水漏れ部が壁の裏や天井部分等の人が入れない部分であった場合、
せっかく作った壁や内装を壊さないと直せなくなり、お客様は勿論、他の職人さんにも多大な迷惑をかけてしまう
ことになります。
なので、圧力テストは非常に大切な作業であり、無事完了しないと、おちおち夜も眠れません(汗)
弊社で補足して行う自主施工前検査について
弊社では給湯器の追い炊き配管(ペア配管ともいいます)に関しても自社で施工した部分には
圧力テスト実施し、水漏れが無いかどうかしっかり確認してます。
最後のダメ押しに、お引渡し前に必ず床下に潜り、濡れている箇所が無いかどうか確認してます。
これだけ念入りにテストや確認作業をしないと、安心して大事な家をお引渡し出来ません。
弊社社員・勿論私もですが、皆かなり心配性の為、ここまでしないと不安です。
それでも実際、最終の確認で微量の水漏れを発見することもあります。
総括
元請けの監督さんに言われたのですが、電気工事と水道工事は「失敗できない仕事」。
その通りかと思います。
とはいえ、機械ではなく人間が施工する以上、必ずミスは発生しますので、それを
チェックし、防ぐ対策を行っております。