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設備屋日録⑳雨水のお話

closeup photography of water drops on body of water

本日は梅雨の走りでしょうか。大雨です。

こんな日は前の日録でお話した通り、外の仕事は基本的にしないので、屋内で

作業をしております。

今回は、雨水の話です。

雨水の排水方式について

雨水の排水方式についてはおおまかに2種類あります。

分流式

分流式というのは、おうちの排水を汚水・雨水と管を別々にして、流す場所も別々にする方式です。

一戸建てにお住いの方は、宅地内に市や町で入れている汚水桝や雨水桝があるかと思います。

そこに汚水・雨水を分けて流す方式を分流式といいます。

雨水枡が無い場合は、道路の側溝に雨水管を接続して流すか、もしくは宅地内で土に染みこませて

処理する方法が一般的です。これも分流式と言います。

汚水桝(コンクリート製)

雨水枡(樹脂製)

左側奥に向かって道路側溝があります。そこに家からの雨水を接続します。

合流式

合流式とは、汚水と雨水を一緒の管で流すという意味です。厳密には自治体によって細かい部分は違う

のですが、雨水を宅地内の雨桝で浸透させて、浸透しきれない雨水を汚水管に接続するという形が

一般的です。自治体で入れている最終の桝に「合流」と記載されている事が多いです。

蓋の表面によく見ると「ごうりゅう」と記載されているのがわかります(藤沢市)                                               

結局どっちがいいの?  

どちらがいいかはお客様の考え方に分かれますが、以下メリットデメリットを挙げておきます。

分流方式のメリット・デメリット

メリット

・雨水と汚水が分かれているので・豪雨の際でもある程度安心(後述します)

・汚水の匂いがするという危険性がない。

デメリット

・工事価格が少し高くなる(雨水に接続する工事が発生するため)

・側溝に接続することができず、流せる所が無い場合浸透させるしかない場合、

豪雨の際に雨水を浸透しきれず家の周りが水びだしになる。

 

合流式のメリットデメリット

メリット

・雨水と汚水を最終的に一つの桝で処理するため、工事費が安く済む。

・施工も簡易な場合が多く(除く平塚市)外部配管の施工費も安く済む。

デメリット

・豪雨の際、呑み込めなくなった雨水が宅地内に逆流し、最悪家中に汚水が逆流する可能性が

ある。(最悪の場合ですが)

・自治体によりますが、場合によって雨が長期間降らなかった場合、雨桝から汚水の匂いが

上がってくることがある。

総括

排水の方式には2種類おおまかに分かれていますが、

施工費が高くなりがちだが安心感がある程度ある分流方式

施工費は安いが若干不安要素が残る合流方式。

お住いの地域や前面道路条件により住民の選択肢がないこともありますが、

個人的には分流方式で排水処理することをお勧めします。理由はトラブルが少ないからです。

 

ただ、もし条件的、地域的制約があり合流式以外選択肢がない場合でも、そこまで心配は

要りません。合流方式の地域の下水本管は基本的に大口径であり、ある程度の豪雨には対応

できるように自治体の方も考慮しています。

これから多くなってきます台風等の際はちょっと心配な面はありますが・・・汗

以上。排水方式についてでした。

お住いの地域の自治体の排水方式についてのご相談や、雨水についてのお悩みに関しても

承っております。

お気軽にご連絡下さい。

 

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